ブッシュ

京都に来て初めて

映画館で映画を見た。週末になると映画館に行こうと思っているのだがやっと実行できた。ミニシアターの"京都シネマ"で"ブッシュ"を見てきた。

まず、上映館の"京都シネマ"だが、ボランティアをしていた札幌のシアターキノとも仲がよい劇場らしく、キノのオーナー夫妻から話しには聞いていた劇場である。ミニシアターらしくキノによく似た雰囲気で、スタッフの年齢層とか服装とかまで似て見える。

番号札○○番をお持ちのかたはこちらにお並びください。とかアナウンスしているのもそっくりだし、上映前に、携帯電話を切ってね。食事はしないでね。とか事細かに注意事項を教えてくれるのも同じ。京都シネマはそのアナウンスまで人が口頭でやっていた。(キノはテープ)

ブッシュ

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映画の方はというと、ブッシュ前大統領の青春時代から大統領就任後のイラクの戦闘終結宣言直後までを描く伝記的な映画。ノンフィクションではない。

ブッシュ大統領がいかに偉大な父親にコンプレックスを抱き、ダメダメな半生を生きていたかっていうのが前半で、駄目すぎてほんと涙なしには見られない。お父さんに仕事斡旋してもらっても続かないし、アルコール依存症だし。

(´;ω;`)ブワッ

というAAが頭に浮かばせながら見ていた。

宗教に目覚めて、家業である政治家を志すあたりからだいぶまともになってきて、しかもちゃんとテキサス知事とかになってるあたり実はまともに有能なんじゃないかとさえ思えてくる。しかし、それでもお父さんには認めてもらえないし。

(´;ω;`)ブワッ (´;ω;`)ブワッ

後半、あるいは挿入されるシーンでは大統領になってからイラク戦争へ突っ走って行く様子が描かれるのだけれど、この辺はそんなにバカな大統領には見えない。そりゃーそんなに知能に劣るひとが大統領になれるわけないよなあ。などとフィクションなのを忘れそうになりながらブッシュを応援してしまうぐらいである。

全編通して、ブッシュがいかにかわいそうな子であったかが描かれていて、あんまりバカで笑いものなブッシュというイメージの映画ではない。一人の苦悩する男がなんとか全うになっていく課程を描いた成長物語である。

しかし、そんな男が大統領になれる国ってすごいよなー。しかも2期だし。反戦運動が史上最大規模で行われても、大統領選には影響しないし。

マイケル・ムーア作品などを見ていると、ムーアがものすごくコケにするのでブッシュってものすごいバカでただのボンボンなんじゃないかと思えてくる。けれど、この作品のほうがもう少し上品にブッシュの駄目さを描いていて好感がもてた。

おい、ブッシュ、世界を返せ!

おい、ブッシュ、世界を返せ!